南禅寺、その歴史
南禅寺は京都の東山の麓の景勝の地にあり、正式名は瑞龍山太平興国南禅禅寺、臨済宗、黄檗宗十五の本山の一つ、南禅寺派の総本山です。 その起源は、亀山上皇が無関普門禅師(大明国師)に帰依され、「利生の悲願」を目指し、その離宮を寺とされた正応四年(1291)にさかのぼり、室町時代には臨済宗京鎌倉、両五山の上位「五山之上」とよばれる禅宗寺院最高の寺格にあって、その歴史は七百十余年に及びます。今年(2004)は亀山上皇御忌七百年にあたります。
歌舞伎「楼門五三桐」での石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」の台詞で知られる雄大な禅宗様三門や、南禅院の貴重な鎌倉後期の池泉回遊式庭園が有名です。境内の疎水や紅葉も名所となっており、四季を通じて観光客が絶えることがありません。