老舗の台所から動物園へ おから寄付の取り組み
老舗の台所から動物園へ。おから寄付を続ける理由

豆腐づくりの毎日は、同じようでいて、同じではありません。季節や豆の状態で微妙に変わる手触りと向き合いながら、今日も一丁一丁、手間を惜しまず仕込みます。
その過程で必ず生まれるのが「おから」。私たちは2021年3月から、できたての生おから(当日分)を、京都市動物園へ寄付しています。
“捨てるしかなかった”おから——処理コストは月40万円以上
おからは鮮度が落ちやすく、量もまとまって出ます。これまでは、惣菜メーカーへ卸す分を除くと、残りは産廃業者に引き取ってもらうしかなく、月額40万円以上の処理コストがかかっていました。だからこそ、食べものとして生まれたものを、できる限り“資源”として活かす道を探したいそんな想いがありました。

はじまりは、新聞記事の一行から

きっかけは、新聞で見かけた「動物園が餌代に苦労している」という記事でした。
「私たちにできることがあるなら」そう思い、連絡したのが始まりです。
寄付は想いだけでは続きません。私たちの場合、動物園が配達ルートの途中にあり、配達担当が途中で届けられることが大きな支えになりました。
続けられる理由は「配達ルートの途中で届けられること」
量は基本、毎日10〜15kg。当日の生おからをお届けします。
※おからが出ない日は、事前にその旨をお伝えしています。
飼育員の方から「動物たちも喜んで食べている」と伺ったときは、本当に嬉しかった。
豆腐屋の台所から出るおからが、別の場所で役に立っている。そんな“つながり”が、日々の励みになっています。

京都に育ててもらった恩を、地域に返していきたい

南禅寺の地で商いを続けられているのは、地域のみなさまに支えていただいているからこそ。
私たちは、京都という土地に育てていただいた恩を、これからも少しずつ地域へ返していきたいと考えています。おから寄付の取り組みも、その一つです。



