スイカ、そうめん、かき氷、心太(ところてん)など、夏の旨いものをあげるならいくらでもあるが、氷水で冷やしただけでご馳走になる”冷や奴”。 あつい季節も、いよいよ本番。 京都の夏の風物詩”、五山の送り火”を愛でながらいただく冷や奴は、”ひんやり”感のあるシンプルな味わいが口の中に広がったと思った次の瞬間、濃厚な大豆の甘みがどっとあふれ出す。

 

薬味と醤油で味わう。

 

薬味(生姜・ネギ・削り鰹)や醤油を少々つけて味わう、涼感あふれる一皿にさらに舌鼓。豆腐のひやっとする舌触りと薬味の風味は夏に喜ばれる味覚です、 豆腐の甘みをより引き立たせ、印象を変えてしまうほどの影響力を秘めています。 もちろんそれは、豆腐そのものの甘みがあってこそ。

 

醤油自体、塩辛み、うまみ、酸味の多くの味のバランスで成り立っているため、 冷や奴には醤油を少量を使うようにすると、自然な甘味が引き出されて豆腐とのいい関係を築ける。

 

さらに、風味が強い薬味はそれだけでは豆腐と合わなかったりするが、醤油の力で甘みが立つようになる。 そうなると、冷や奴だけでメインディッシュになったりもする。

 

 

夜通し楽しむ冷や奴。

 

さらに、日本酒と“冷や奴”の関係は、料理と酒の距離をぐっと縮めてくれているのである。 冷や奴とぜひ一緒に味わってほしいのが辛みのある日本酒。 それも、少し酸味のあるタイプがお薦めです。豆腐の旨味と合うだけでなく、薬味との相性も抜群に良い。

 

夏を彩る料理や日本酒も徐々に増えているが、服部の豆腐を一品に加えてもらえるだけで、その場の会話が弾むに違いない。

 

さらに食通達がうならせるシンプルな食し方がもう一つ。 冷やしすぎない冷や奴に自然塩を少々付け味わうというシンプルなモノ。

 

口に運ぶ度に、豆腐の奥の方から大豆本来の湧き出してくる・・・旨い。

 

夜風を愛でながら味わい、余韻に酔いしれる。 冷や奴でシンプルにいただいた後は、豆腐を中心とした冷製料理で「日本の夏」を堪能してもらいたい。